にしん

留萌はその昔、鰊漁で賑わった港町です。
オロロンラインと呼ばれる日本海沿岸にはにしん番屋と呼ばれる建物が多く残っていました。その一部は現在資料館のような形で保存公開されています。

北海道の海を色に例えると「深緑」になります。太陽の光と北海道の大地・川から運ばれてくる栄養で植物プランクトンが沢山いる海だからです。特に、春には 大地の栄養をたっぷりと含んだ雪解け水が海に注ぎます。この川から運ばれる栄養と、日に日に日差しが強まる太陽の光受けて、海の中ではたくさんの植物プラ ンクトンが発生します。この大発生した植物プランクトンを餌に、ホタテやカキ等が育ち、動物プランクトンも大量発生します。冬から春にかけて生まれた魚の 子どもたちが、この動物プランクトンを食べて大きく成長していきます。冬から春にかけて、産卵 期をむかえる魚や貝が多いのは、このような理由があります。
春を前に北海道の海に産卵に集まる魚の代表選手というと「春を告げる魚」と書く「春告魚(ニシン)」ではないでしょう。漢字では「鰊」「鯡」とも書きます ね。「魚に非ず」です。お米の栽培がまだできなかった昔の北海道では、お米の替わる大切な商品でもあった魚です。北海道の江差、小樽、留萌の沿岸を車で走 ると、昔の「ニシン御殿」や「ニシン番屋」を見ることができます。北海道で獲れる魚といえばニシンだったんです。食用だけでなく、西日本に運ばれ、畑の肥 やしとしても使われていました。明治時代に近畿地方では、綿工業が発達しましたが、その綿花の栽培を広げられたのは、畑の肥料として、ニシンが運ばれたか らという説もあるぐらいです。

北海道ぎょれんメールマガジンVol.39より引用)

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